NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク会員のみなさま
事務局でございます。「危険な暑さ」が続きますね。今年ほど日陰を探して歩く夏もなかったように思います。また、昨日は広範囲の津波警報で影響を受けた方もおられたことと思います。どうかご安全にお過ごしください。
さて、通信第95号は静岡県磐田市にお住まいの会員・石森恵美さんのエッセイから始まります。石森さんは、フリーアナウンサーとしての活動を通じて、多くの人に言葉を届けておられます。
今号も、どうぞさいごまでお読みください。
【目次】—————
1. リレーエッセイ「ホスピス読み語り」会員・石森恵美
2. 日本対がん協会主催「ジャパンキャンサーサバイバーズデイ2025」の記録動画公開
3. 「サバイぶらりー」の新着図書
4. 「お鍋のじかん」の次回開催は8月20日(水)午後8時から
5. 「全国地方自治体補助金等ガイド」ボランティアさんまだまだ募集中!
6. 年会費納入のお願い
■■ 1. リレーエッセイ 「ホスピス読み語り」 会員・石森恵美
ホスピスでボランティアをしている。
コロナ禍でのボランティア活動休止期間は3年10か月に及んだ。その間3回病院長とボランティア委員会長がクリスマスカードを下さった。担当看護師さんからも時々電話をいただいていた。
本格的な活動再開を前に2023年10月病院長はじめ看護師さん、スタッフさん主催の「ボランティア感謝会」が開かれた。ご挨拶の中で医師が、「2020年の2月から春夏秋と季節が進むにつれ、もう医療現場でボランティアさんに会うことはできないかもしれないと思ったことがありました」と涙ぐまれていた。もうおわかりのようにボランティアの私たちを快く受け入れ、仲間として考えてくれている病院だ。
さて私は「読み語り」をしている。毎月1回午後2時半から。私の声は院内のチャペルからマイクを通して各病室に届く。もちろんチャペルでじかに聞いて下さる方も。
「ごめんくださいませ。読み語りの時間です」から始まり、私自身に起きたクスっと笑えるできごと、季節の食べ物のことなど2分ほどのおしゃべりの後に、絵本や旅のエッセイ、新聞の記事などを読み語る。患者さんの体調も考えて18分以内に収まるように。患者さんと一緒に病室で聞いていたご家族が慌ててチャペルにいらっしゃる。看護師さんやお医者さんにも私の声は届いていて、絵本のタイトルを確認されることもある。
入院の説明の帰りに偶然聞かれていくご家族。チャペルへのベッド移動を希望する患者さん。車椅子で聞いて下さる患者さん。全力でボランティアさんが準備サポートする。
静かな静かな時間が流れる。音にならない拍手。病室から漏れ聞こえる拍手はきっとご家族から。
グリーフには悲嘆という日本語をあてはめるが、グリーフには静謐もあることを感じる。豊かな時間をいただけることに感謝している。
「今日の読み語りはここまでです。どうかこの後もおすこやかにお過ごしください。ごきげんよう」 18分間が終わる。
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【事務局より】 情景が浮かぶようです。石森さんは、2023年7月29日に開かれたオンラインイベント「言葉から立ち上る力を Vol.3 わたしに力をくれた言葉たち」で、会員のみなさまから寄せられたお手紙の朗読をしてくださいました。よかったら「会員限定ページ」からご覧ください。
がんサバネット通信ではみなさまのエッセイをお待ちしています。600-800字程度のエッセイを、いつでも事務局までお送りください。お読みになったご感想もお寄せいただければ、寄稿者の方にお届けします。
■■ 2. 日本対がん協会主催「ジャパンキャンサーサバイバーズデイ2025」記録動画公開
今年6月1日に開催された、日本対がん協会主催「ジャパンキャンサーサバイバーズデイ2025」の記録動画が公開されました。今年のテーマは、「がんと共に生きる~転移・再発した私の『わたしらしく』を考える」。転移・再発に伴う心身の変化、そして、それでも「自分らしく生きること」について、正面からとらえた内容でした。代表理事の高橋さんの講演動画や、がんサバネットも出展したブース写真のスライドショーなどをご覧になれます。せひどうぞ!
ジャパンキャンサーサバイバーズデイ2025 イベントレポート
■■ 3. 「サバイぶらりー」の新着図書
みんなの仮想図書館「サバイぶらりー」に、また新しい本が加わりました。
小田真規子著 「まいにち小鍋~まいにちおいしい10分レシピ」ダイヤモンド社
夏にお鍋?と言うなかれ。帯に「365日たべても全然飽きない1~2人前の小鍋レシピ集」とあるように、簡単で美味しくて安くて栄養バランスもいい、宝物レシピ集です。マンガ「小鍋シアター」もいい味だしています。くたびれたときにおすすめです(回し者ではありません)。
「サバイぶらりー」は、大切な一日を過ごすための図書館です。
https://jcsurvivorship.net/archives/gallery
あなたの大事な本を教えてください。推薦の際は、著者、書名、出版社、税込み価格と、数行の推薦コメントを、事務局までおよせください。「いのちをみつめる」「くらしをいきいき」「こころをゆたかに」のカテゴリー指定もお忘れなく。ご質問はいつでも事務局までどうぞ!
■■ 4. 「お鍋のじかん」の次回開催は8月20日(水)午後8時から
オンライン(Zoom) 交流会「お鍋のじかん」は、お申込み不要、お出入り自由。1時間くらい、近況報告やちょっとした情報交換など、とりとめのない話をしています。発言やビデオなしの、聴いているだけ参加も大歓迎~。お気楽にお立ち寄りください。
■■ 5. 「全国地方自治体補助金等ガイド」ボランティアさんまだまだ募集中!
がんサバネットの情報発信事業のひとつである「がん患者さんが使える全国地方自治体補助金等ガイドの、新規検索および更新作業が順調に進んでいます。山形県の新規データは公開まであと一息!
現在公開中の補助金ページのリンク切れをチェックしてくださる会員ボランティアさんを募集中です!お一人でも多くの方に力を貸していただけると、すごく助かります!お手元にパソコンがあれば、どなたでもできる簡単な作業です。興味のある方は、ぜひ事務局までご連絡ください。ご連絡お待ちしております!
■■ 6. 年会費納入のお願い
NPOがんサバネットの活動は、会員のみなさまからの会費で成り立っています。活動年度は、10月から翌年9月までです。現時点で今年度のご入金が確認されていない皆さまには、大変恐縮ながら、事務局からお伺いのメールを順次お送りします。もし入れ違いにご入金いただいておりましたら、あるいは当方の確認ミスがございましたら、どうか失礼をお許しください。
賛助会員のみなさまにも、がんサバネットを引き続き応援していただければ大変幸いです!
継続年会費の振込先は以下のとおりです。
【年会費】 正会員(個人・団体): 3,000 円 賛助会員(個人): 7,000円
【会費振込先】
ゆうちょ銀行(ゆうちょ銀行からお振込みの場合)
●記号11350
●番号11522001
●口座名義: トクヒ)ニホンガンサバイバーシップネットワーク
ゆうちょ銀行(他金融機関から振り込む際)
●店名 一三八(読み イチサンハチ)
●店番 138
●預金種目 普通預金
●口座番号 1152200
●口座名義: トクヒ)ニホンガンサバイバーシップネットワーク
※恐縮ですが、振込手数料はご負担ください。
★★ 通信へのご感想もお待ちしています。事務局でした。 ★★
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