■■■ がんサバネット通信 第22号 ■■■
NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク会員のみなさま
事務局でございます。この週末は、全国的に寒さが厳しくなりそうです。どうぞご自愛ください。
さて、通信第22号は、石川県在住の会員・元雄良治さんのエッセイで始まります。
元雄さんは、2021年3月末に大学病院の教授職を定年退職されました。そこから先、どんな扉を開けられたのでしょう?
【目次】—————
1. リレーエッセイNo.22 「がん診療医としてのギアチェンジ」(会員・元雄良治 )
2. NPOの2020年度通常総会を12/18(土)に開催します
■■ 1. リレーエッセイNo.22 「がん診療医としてのギアチェンジ」(会員 元雄良治)
私は2021年3月末に16年勤務した大学病院を定年退職し、4月1日から生まれ故郷にある医療法人に勤務することとなりました。理事長は私が医師1年目から何かとご縁があった先生で、28歳から2年間の米国テキサス州ダラスでの留学の際にもお世話になりました。
私が医師になって初めて担当した患者さんは胃がんの方でした。以来41年間、留学以外はずっと大学病院でのがんの臨床(とくにがん薬物療法)が中心で、そのうち徐々に研究や教育を担当するようになりました。診療面では最期まで大学病院で看取っていた時代から、標準治療が終わった後は地域の病院に転院することが多くなりました。
そして4月から地域の病院で働いていると、大学病院などから在宅診療を依頼されることが多くなり、10月から私は外来診療から訪問診療が中心になってきました。それまでの訪問診療医はとくにがんを専門にしていないので、在宅診療においてがん患者が急増している現状から、私への期待が大きいと聞きました。たしかに多様ながん患者の病態を把握し、問題点を抽出し、どのような対応をすべきかを判断するには専門的な知識と経験が必要です。個人宅や施設を看護師さんと一緒に訪問していますが、これまでとは全く違う世界に踏み込んだ感覚です。大学病院での診療からもっと早く在宅診療に切り替えて頂きたかったという患者さんも少なくありません。アドバンス・ケア・プランニング(ACP)をいかに行うかを考えさせられます。住み慣れた自宅で過ごせる幸せを感じて頂いているかなあと患者さんやご家族に思いを馳せ、訪問診療の道中で、故郷の街並みを眺めながら不思議なご縁を感じています。
以上、「人生の扉」をまたひとつ開けて新しい世界に飛び込んだ私の近況です。今後ともよろしくお願いいたします。
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※がんサバネット通信のリレーエッセイは、どなたでも寄稿できます。600-800字程度のエッセイを、事務局アドレス contact@jcsurvivorship.net までお送りください。My Favorite Placeやサバイぶらりーへのご投稿とあわせて、お待ちしております!
■■2. NPOの2020年度通常総会を12/18(土)に開催します
日時 12月18日(土) 10時半~12時半
プログラム 2020年度通常総会 10時半~11時半(予定)
オンライン交流会 総会終了後~12時半
方式 Zoom(オンライン会議システム)開催
² 本来なら一同に集まりたいところですが、まだまだ終息したとはいえないコロナ禍の状況を鑑み、Zoomによるオンライン開催を基本といたします。正会員のみなさまには、総会資料発送時に、書面表決・委任状を同封します。総会は、正会員の1/2以上の参加(委任状などを含める)がないと開催できません。極力、事前提出にご協力をお願いします。
² 全会員のみなさまへの総会資料の郵送発出は12/4を予定しています。
² Zoomによる総会終了後に、引き続き、これまでの活動を振り返り、これからを話し合うオンライン交流会を持ちます。書面表決・委任状を提出した方も含めて、ぜひご参加ください。
² Zoomによる総会のURLは、賛助会員のみなさまも含め、全会員に事前にお知らせします。事前に書面表決・委任状を提出した正会員の方もご視聴いただけます。
以上です。今後ともNPO法人がんサバイバーシップネットワークをよろしくお願いいたします。
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※当メーリングリストは事務局のみ配信可能となっております。(返信はできません。)
NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク
公式サイト https://jcsurvivorship.net/
問い合わせ先 contact@jcsurvivorship.net
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