NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク会員のみなさま
事務局でございます。みなさま節分は楽しまれましたか？豆まきに使うのは、大豆の地域と落花生の地域に分かれているそうです。いずれにせよ、たくさんの福にやってきてほしいですね。
さて、通信49号は、宮城県石巻市在住の会員、西村和佳子さんのエッセイから始まります。運動には縁がない事務局ですが、エッセイから風を感じることができました。
【目次】—————
リレーエッセイ「再来」 会員 西村和佳子
イベント開催予告（2023年2-3月）
■■ 1. リレーエッセイ「再来」 会員 西村和佳子
先日，久々に目的地まで車を走らせた。目的地が近くなると雪化粧した山々が目に飛び込んでくる。20年前に入ったランニングクラブの練習場は，以前住んでいた場所と目と鼻の先。今の居住地からは車で約1時間ちょっとなのに10年くらい足を運んでいなかった。けれど今日はどうしても行きたかった。病気になる前の自分の居場所に・・・。
夏に薬の副作用で，ほとんど何も食べられず何もできなかった日々を過ごした。このまま立てなくなるかもしれないという不安が襲い耐えられなかった。しかし，秋から薬を変更することになり，ちょっぴり副作用はあるものの夏ほどではない。今だ！クラブのメンバーからの年賀状に元気をもらって再スタートするのは今月しかない。
あの時と少し変わった通りを眺めながら下るとそこは一つも変わらない練習場の公園。練習スタートの時間は過ぎていたが公園の入り口にはクラブの旗が立ってあり，すぐにスタート地点はわかった。二人のメンバーがいて，初めましての方々だったが一緒に走ることになった。平地はアスファルト，アップダウンはチップの敷いてある土，何も変わらないコースにほっ。私が「伴走」を初めて知って覚えた場所。ランニングしている人は多いがクラブの人は「伴走」「視覚障害者」のビブスを着用してランしているので誰がメンバーかすぐにわかる。「20ｍ右前方から小さな犬を散歩した人が来ます。」「あと30ｍで下りです。」走りながら，少し前に伴走者は正確な情報を走者に伝える。ときには「15ｃｍぐらいの丈のかわいい黄色い花が咲いていますよ。」と情景を伝え一緒に楽しみながら走る。大会に向けてはペアのくせを知り尽くすための個人練習もしたなあと思い出しながら走った。反対回りの周回をしているメンバーに挨拶をしながらすすんでいくと代表に再会。「まさか」と喜んでくれた。「やめても休んでも，とにかくいつ来てもウエルカムな雰囲気で誰でも迎えられるようなクラブでありたいとずっと思ってきたから今日来てくれてうれしいよ。どう？大丈夫だったでしょ。」と。本当にあたたかく心地のよい場所。戻ってきていい居場所があるって幸せ。
私は今，多くの人に「伴走」してもらっている。今回この場所に来て，「生きる」ということそのものが人と人が「伴走」しあうことだと確信した。
2023年私ここで再スタートします。皆様これからもよろしくお願いします。
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※がんサバネット通信のリレーエッセイは、どなたでも寄稿できます。600-800字程度のエッセイを、事務局アドレスまでお送りください。お待ちしております！
■■ 2.イベント開催予告（2023年2月～3月）
2～3月のイベントをお知らせします。カレンダーに印をどうぞ！
（１）昨年のレクリエーションを振り返るZoomミニミーティング
2022年5月の「新宿御苑の自然を楽しむ会」と7月の「秋田百笑村農作業体験会」の写真を見ながら、当日の様子をふりかえる30分だけの簡単なおしゃべり会を開きます。
会員限定、事前申し込み不要。当日、下記URLから、ぶらっとご参加ください。
秋田百笑村の佐々木義実さん、ご参加決定！！
開催日時：2月15日（水） 午後7時～7時半
会員ならどなたでも
申し込み不要、下記URLからお入りください。
時間: 2023年2月15日 07:00 PM
（２）東京都港区浜離宮恩賜公園で「早春の自然を楽しむ会 」絶賛参加受付中！
早春の浜離宮恩賜庭園を散策し、ネイチャーゲームを楽しみます。菜の花や梅の花、そして水鳥たちに出会うことができます。
開催日時：2月23日（木・祝） 12時半～15時
場所：浜離宮恩賜公園大手門入口前に集合
参加費1,000円 別途入場料300円
定員 先着10名（まだまだお席ありますよ～）
下記URLからお申込みください。
（３） がんサバネット設立2周年記念フォーラム「私の春を告げる～抱えたものを下ろす時」
絶賛参加受付中！
どんな冬にも必ず春はやって来ます。出口の見えない中、突然の光が差し込んでくることもあります。がんを越え、あるいはがんと共に過ごす中、思いがけない幸せに巡り合うこともあったりするかもしれません。何気ない日々の中で、小さくても大切な時間を見出すこともあるかもしれません。設立2周年記念フォーラムは、そんな喜びや幸せの時をそれぞれの「春」に見立て、「春」の迎え方やそれぞれの過ごし方を語り合います。
オンラインは一般の方にもご参加いただけます。お知り合いもお誘いください。
開催日時：3月5日（日）13時半～15時半
会場と、Zoomによるオンライン配信とのハイブリッド開催
会場：万世橋区民館（先着10名、会員限定） JR秋葉原駅電気街口から徒歩3分
参加費：がんサバネット会員無料 非会員2,000円
プログラム
第1部 基調講演 清水研さん（がん研有明病院腫瘍精神科部長） 「それぞれの春の迎え方、過ごし方」
第2部 座談会 ＜進行 高橋 都さん＞
清水研さん ：医療者の観点から
西村詠子さん：遺族・支援者・がん経験者の観点から
中村智志さん：日本対がん協会で学んだ支援や社会に対する観点から
前川育さん ：がん経験者・遺族の観点から
秋山美紀さん：コミュニティヘルス・がん経験者の観点から
村本高史さん：がん経験者・企業内支援者の観点から
（４）サバイぶらり―等へのご投稿も随時受け付けています。蔵書増えていますよ。見てね～。
【配信元】—————————–
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