NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク会員のみなさま
事務局でございます。猛暑ですね・・・。と、言ってるそばから溶けそうですね・・・。みなさま、水分補給をお忘れなく。くれぐれもご自愛ください。
さて、通信第94号は島根県・松江市在住の会員・村田陽子さんのエッセイから始まります。がんサバネットには多くの医療者の方々が参加してくださっていますが、村田さんは、乳腺外科医として、長年、地域のがん拠点病院に勤務してこられました。エッセイでは、村田さんが参加している団体をご紹介くださっています。
今号も、どうぞさいごまでお読みください。
【目次】—————
1. リレーエッセイ「アピアランスケアを広めたい!~キャンサーアピアランスケア協会のご紹介」会員・村田陽子
2. 「春の句会」の動画記録が会員ページで公開されました
3. 雑誌「三田評論」座談会「がんと社会」にがんサバネット役員が参加
4. 「お鍋のじかん」の次回開催は7月16日(水)午後8時から
5. 「全国地方自治体補助金等ガイド」 リンクチェックボランティア大募集!
6. 年会費納入のお願い
■■ 1. リレーエッセイ 「アピアランスケアを広めたい!~キャンサーアピアランスケア協会のご紹介」 会員・村田陽子
皆様、はじめまして。
私は、乳腺外科医として働いている会員です。今日は、一般社団法人 日本キャンサーアピアランスケア協会(キャンアピ)についてご紹介したいと思います。
ご存知の通り、がんの治療中は脱毛や肌の変色、皮膚炎など様々な変化が起こることがあり、そのような外見の変化に対するケアをアピアランスケアと言います。
以前は、治療による外見の変化は仕方ないものと思われがちで、その辛さを口に出せないことも多かったと思います。当事者にとっては人間関係にもつながる苦痛であって、治療継続のモチベーションをも左右するものです。
30数年前のことになりますが、女性外科医も少なかった頃、40代の女性患者さんに「こんなこと言ってはいけないとわかってるけど、女性の先生なら聞いてくれるかと思って」と、がんの進行による外見の変化が辛いことを打ち明けられました。この顔が子供たちの印象に残ったままと思うと辛いと。また、抗がん剤で外見の変化があるくらいなら抗がん剤治療は受けませんとおっしゃる方にも出会いました。
スタッフ有志と、当時“リハビリメイク”の情報発信しておられた方のお弟子さんをお招きして、メイク勉強会を開いたところ、参加された患者さん方が本当に嬉しそうに交流されていた風景を、今でも覚えています。その後、イベントとして数回開催し、病院で多職種アピアランスケアチームを発足させることができました。医療者にとっても、患者さんの笑顔に会うことのできる嬉しい活動です。
現在は、社会生活の中でのがん治療が標準となり、アピアランスケアは一層重要となりました。国も、外見の変化に対する身体的・心理的・社会的なサポートを行うべきとしました。気持ちを癒すという点だけでなく、治療継続に必要な分野ということだと思います。
求められるサポート内容はかなり幅広く、またすでに化粧品会社やウイッグメーカー、美容の専門家なども支援に取り組んでいます。医療者のみでなく、このような専門家集団とも力を合わせる必要があります。また、サバイバーの皆さまの経験や提案は本当に大切です。
“キャンアピ”は、2021年9月に設立され活動を始めました。アピアランスケアの専門家・医療者・サバイバーが協力して継続的に活動し、定期的なセミナーやフォーラムの開催を行ってきました。信頼できる情報や多様な選択肢を示すことにより、がん治療による外見の変化で生じる苦痛を改善すること、そして自分らしさを保ちながら社会生活を継続できることを目指します。
必要な情報を必要な方に届け、安心して社会生活と治療を続けられますようにと願っています。どうぞ、私たちの活動にご理解とご協力をお願いいたします。
会員登録していただけると、大変力になります。どうぞ、ホームページ等にアクセスしてみてくださいませ。
村田陽子
一般社団法人 日本キャンサーアピアランスケア協会 理事, 松江赤十字病院 乳腺外科医師
“キャンアピ” 公式ホームページ
“キャンアピ” Youtube
“キャンアピ” インスタグラム
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【事務局より】がんサバネット通信ではみなさまのエッセイをお待ちしています。600-800字程度のエッセイを、いつでも事務局までお送りください。お読みになったご感想もお寄せいただければ、寄稿者の方にお届けします。
■■ 2. 「春の句会」の動画記録が会員ページで公開されました
5月14日に開催した、「言葉から立ち上る力を Vol.5 がんサバネット春の句会」の動画記録が、公式サイトの「会員限定ページ」で公開されました。
■■ 3. 雑誌「三田評論」座談会「がんと社会」にがんサバネット役員が参加
慶應義塾機関誌『三田評論』7月号特集「がんと社会」の座談会に、副代表理事の秋山美紀さんと村本高史さんが参加しました。社会とのつながり、情報へのアクセス、がん経験の還元、緩和ケアなど、さまざまな切り口から「がんと社会」が語られています。以下のリンクから、ぜひお読みください。
https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/features/2025/07-1.html
■■ 4. 「サバイぶらりー」に新着図書が加わりました!
みんなの仮想図書館「サバイぶらりー」は、みなさまからのおススメ本を大募集中です。
https://jcsurvivorship.net/archives/gallery
先日、新着図書「いつもきみのそばに」が加わりました。著者の辻やのかさんは、がんサバネットの賛助会員であり、表紙の絵も描いておられます。推薦者のしのざきさんも書かれているように、心が疲れているときに手に取りたい1冊だと思います。
「サバイぶらりー」は、大切な一日を過ごすための図書館です。あなたの大事な本を教えてください。推薦の際は、著者、書名、出版社、税込み価格と、数行の推薦コメントを、事務局 までおよせください。「いのちをみつめる」「くらしをいきいき」「こころをゆたかに」のカテゴリー指定もお忘れなく。ご質問はいつでも事務局までどうぞ!
■■ 5. 「お鍋のじかん」の次回開催は7月16日(水)午後8時から
オンライン(Zoom) 交流会「お鍋のじかん」は、お申込み不要、お出入り自由。1時間くらい、近況報告やちょっとした情報交換など、とりとめのない話をしています。発言やビデオなしの、聴いてるだけ参加も大歓迎~。どうぞお気楽にお立ち寄りください。
■■ 6. 「全国地方自治体補助金等ガイド」 リンクチェックボランティア大募集!
がんサバネットの情報発信事業のひとつである「がん患者さんが使える全国地方自治体補助金等ガイド」 の、新規検索および更新作業が順調に進んでいます。今週は、埼玉県と宮城県の自治体が提供する補助金データが更新されました。
前号でもお知らせしましたが、自治体の補助金ページへのリンクが切れていないかどうか確認してくださる会員ボランティアを、絶賛募集中です!お手元にパソコンがあれば、どなたでもできる簡単な作業です。興味のある方はぜひ事務局、までご連絡ください。お待ちしております!
■■ 7. 年会費納入のお願い
NPOがんサバネットの活動は、会員のみなさまからの会費で成り立っています。活動年度は、10月から翌年9月までです。今年度の会費を支払ったかな?という方は、どうぞご遠慮なく事務局までお知らせください。個別に確認させていただきます。また、現時点で今年度のご入金が確認されていない皆さまには、大変恐縮ながら、事務局からお伺いのメールを順次お送りします。もし入れ違いにご入金いただいておりましたら、あるいは当方の確認ミスがございましたら、どうか失礼をお許しください。
継続年会費の振込先は以下のとおりです。
【年会費】 正会員(個人・団体): 3,000 円 賛助会員(個人): 7,000円
【会費振込先】
ゆうちょ銀行(ゆうちょ銀行からお振込みの場合)
●記号11350
●番号11522001
●口座名義: トクヒ)ニホンガンサバイバーシップネットワーク
ゆうちょ銀行(他金融機関から振り込む際)
●店名 一三八(読み イチサンハチ)
●店番 138
●預金種目 普通預金
●口座番号 1152200
●口座名義: トクヒ)ニホンガンサバイバーシップネットワーク
※恐縮ですが、振込手数料はご負担ください。
★★ 通信へのご感想もお待ちしています。事務局でした。 ★★
【配信元】—————————–
※当メーリングリストは事務局のみ配信可能となっております。(返信はできません。)
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