■■ がんサバネット通信 第41号 ■■
NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク会員のみなさま
事務局でございます。いかがお過ごしでしょうか?
先日の台風はすごかったですね。実りの秋に向けて、被害が少ないことを祈っております。
さて、通信41号は、静岡県在住の会員・熊谷葉子さんのエッセイから始まります。医療システムも気候も電力事情も異なる国で、びっくりしながら治療を頑張られた熊谷さん。「しかも古い(滝汗)」という言葉に万感の思いがこもっていますね。本当にお疲れ様でした。
今回は、秋のリレーエッセイキャンペーンのお知らせ、そして、9/24に開催する会員向けオンラインセミナー「字を書く愉しみ」、10/6に山形で開催する就労セミナーのお知らせもお届けします。
【目次】—————
1. リレーエッセイ <ジャカルタで治療を受けること> 会員・熊谷葉子
2. 秋のリレーエッセイキャンペーンのお知らせ
3. 【絶賛申し込み受付中!①】9/24 会員向けオンラインイベント「言葉から立ち上る力を<第2弾> 字を書く愉しみ」
4. 【絶賛申し込み受付中!②】10/6 がんと仕事の両立支援 就労セミナー in 山形
■■ 1. <ジャカルタで治療を受けること> 会員・熊谷葉子
「Mrs.Kumagai 次回のハーセプチンのお薬代は無料です」
私にとって衝撃の言葉でした。
2011年5月、夫の赴任先であるインドネシア・ジャカルタで生活中、医療先進国シンガポールで受けた人間ドックで乳がんの可能性を指摘され、夫の実家がある福岡の病院で精密検査をした結果、右乳管がんと診断されました。手術、抗がん剤、放射線治療を経て、分子標的薬(ハーセプチン)4回目までを福岡で、2回をシンガポール、残り11回をジャカルタで行いました。
そして、今年の4月にホルモン療法も終えています。
ジャカルタの総合病院は開業医の集合体。よって、診察日、血液検査、日帰り入院のベッド、薬(ハーセプチン)等の予約は各窓口へ行き自分で行います。
ある日、薬の予約をするために院内薬局を訪ねると
「Mrs.Kumagai 次は3回目なのでハーセプチンの薬代は無料です。ここにショートメールを送って明日薬を取りに行ってください」と、製薬会社の担当者の携帯番号を渡されました。
3回目だから無料?どういうこと?インドネシア語を聞き間違えたのかな・・・
半信半疑でショートメールを送信。担当者からの返信は「OK!」だけ。
翌日、製薬会社へ行くと薬の瓶が入った小さなクーラーボックスを渡され「今度薬を取りに来るときに、このボックスを持ってきてね」と言う担当者に「この薬はどうしたらいいのですか?」とたずねると「病院に行くまで家の冷蔵庫に入れておいてね。ボックスのままでもいいし、中身だけでもいいよ」と。
家の冷蔵庫って・・・(汗)
電気の供給が安定していない当時のジャカルタは一日に数回停電することもしばしば。
少し緊張しながら保管しました。
次の3回目からは、受け取った薬をその足で病院へ持ち込むことに。
病棟で預かってくれるから安心と思いきや、そこにあったのは、どう見ても家庭用冷蔵庫。
しかも古い(滝汗)
でも病院は停電対策があるからきっと大丈夫・・・・・お陰様で無事完遂しました。
ちなみに、「3回目無料」の理由は、日本のように健康保険制度がないインドネシアでは、経済的事情で中断してしまうとケースが少なくないので製薬会社独自に作ったプログラムだそうです。
所変われば。他にもハプニングの連続でしたが今では笑い話、良き思い出。すべてに感謝です。
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※がんサバネット通信のリレーエッセイは、どなたでも寄稿できます。600-800字程度のエッセイを、事務局アドレスまでお送りください。お待ちしております!
■■ 2. 秋のリレーエッセイキャンペーンのお知らせ
いつもリレーエッセイへのご寄稿、ありがとうございます。なかなか会えないとき、全国のどこかの仲間から寄せられる近況や思い出などのエッセイを読むと、とてもほっこりいたします。そこで、このたびがんサバネット通信では、<秋のリレーエッセイキャンペーン> として秋にまつわるエッセイを大募集することにいたしました! 芸術の秋、味覚の秋、読書の秋、旅の秋・・・・。秋にまつわる何かについて、400-800字くらいで事務局までお送りください。秋の通信でご紹介いたします。
■■ 3. 【絶賛受付中!①】9/24 会員向けオンラインイベント「言葉から立ち上る力を<第2弾> 字を書く愉しみ」
先日、講師の書家・藤井光砂さん、司会の儀賀さん、配信サポートの成田さん、代表理事の高橋さんの4人がオンライン打ち合わせをしたのですが、漢字、ひらがな、カタカナといった文字のなりたちのお話を藤井さんから聞き始めたら、あまりの面白さに打ち合わせそっちのけで大盛り上がり!そして、ハッと我に返った4人は、この面白さを会員のみなさんにもお伝えできるような進行をしようと、マジメに考えました。
★通信40号でもお伝えしたとおり、今回はライブ文字添削を行います。ですがみなさん、文字添削を申し込むかどうかは別として、まずは申込サイトhttps://jcsurvivorship.net/event-20220924から、文字を書きこむ方眼紙(原稿用紙)をダウンロードして、久しぶりにマス目に字を書いてみませんか?
★どんな文字でもいいんです。好きな誰かのお名前、ペットの名前、誰かの悪口、何でもOK。ちなみに、漢字とひらがなとカタカナを混ぜてみると面白いそうです。「自慢じゃないケド、ぼく字が下手なんです」と語っていた儀賀さん、打ち合わせで 「なるほど、“僕はカレーが好き!” でもいいんですね?」と聞いたがために、その文字を見本提供することになりました。
★ライブ“文字添削”をご希望の方は、方眼紙に書いたご自身の肉筆を写真に撮り、メール添付で事務局までお送りください。30文字程度を目安とし、写真にはお名前と、もし出典があることばなら、それも入れてください(例〇〇〇〇〇・・・〇〇出典:寺山修司、がんサバ太郎)。「小田和正ラブ」とか「お前なんかあっちいけ」とか、そんな文字でも結構です。当日は、その言葉にまつわる物語をちょっとだけお話しいただきます。
文字添削は先着10名さまを目途としますが、締め切りを9/17(土)ごろまで延ばします。すでに数名の方が文字を寄せてくださっています。もちろん、ご自分は文字を提供せず、ほかの方の文字とお話を楽しむ参加も大大大歓迎。チャットでも盛り上がりましょう!
みなさまのご参加をお待ちしております!
■■ 4. 【絶賛受付中!②】がんと仕事の両立支援 就労セミナー in 山形
この度、がんサバネットと株式会社西村工場様(山形市)との共催で、がんと仕事の両立支援に向けた就労セミナーを10月6日(木)に開催いたします。
https://jcsurvivorship.net/event-20221006
本企画は山形市在住の会員・島藤諭完さんがご提案くださったもので、山形市、山形商工会議所、山形新聞・山形放送の後援もいただき、現在大々的に広報を展開中です。(島藤さん、ご尽力本当にありがとうございます!)
通信39号では、「当日は山形方面に向けて、ぜひ大きなエールをお願いします!」とお知らせしたのですが、受付を始めましたら、山形県内だけでなく県外の会員のみなさまからのお申込みも相次いでいます!もしご都合がよろしければ、これを機会に秋の山形を楽しみませんか?(就労セミナー会場にお立ち寄りになるのもお忘れなく!)
※がんサバネット会員は全国に広がっているため(さらに新型コロナ感染症のため)、交流はオンラインが中心になっています。しかし、状況をよくみながら、リアルな交流機会も各地で企画していく予定です。みなさまのアイデアもどうぞお寄せください!
【配信元】—————————–
※当メーリングリストは事務局のみ配信可能となっております。(返信はできません。)
NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク
公式サイト https://jcsurvivorship.net/
公式Facebook https://www.facebook.com/jcsurvivorship.net/
問い合わせ先 事務局アドレス
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