■■■ がんサバネット通信 第36号 ■■■

NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク会員のみなさま

事務局でございます。まだ6月のはずなのに、とんでもない猛暑になりましたね。季節の変わり目は、何かと体調にも影響が出やすいもの。みなさまどうぞくれぐれも御自愛ください。

さて、通信36号は、宮城県仙台市在住の会員、丹田滋さんのエッセイから始まります。所変われば習慣も変わることがありますが、その習慣もまた時代とともに変化していくのでしょう。ジェンダーレスのトイレも広まりつつある昨今、「レディ・ファースト」の形はどうなっていくのでしょう?

【目次】—————

1.  リレーエッセイ「レディ・ファースト」(会員 丹田 滋)

2.  【開催迫る!】7/9 オンラインカフェ <サバイぶらり― presents “言葉から立ち上る力を” >

3.   あら、こんなところでがんサバネットメンバーの発信が!

4. がんサバネット公式Facebook地味に続けています

■■ 1. リレーエッセイ 「レディ・ファースト」 会員 丹田 滋

約30年前、米国に約2年研究留学をした。渡米前の不安は数多あったが、一番は英会話。封切られた米国映画で裁判シーンがあると知り、論理的な討論の英語を磨けるのではないかと期待して「JFK」を封切り館に見に行った。ご覧になった方はおわかりだが、この映画は実写フィルムと俳優による演技シーンとを編集して、ケネディ大統領暗殺事件の真相が米国の産・軍・諜報機関共同体+マフィアによる「陰謀」だと主張して、公開当時から(監督のオリバー・ストーンへの好き嫌いも含めて)賛否両論ある。

私には好きな映画で印象的なシーンがいくつもある。その一つで全編のほぼ中央、米国ニューオリンズの酒場で(ケビン・コスナー演じる)主人公や部下たちが夕食をとりながら議論している。そこへ遅れて部下の女性が部屋に入ってくる。主人公はじめ男性は一斉に立ち上がり、その女性が着席してから自分の椅子に座りなおす。なんということもないカットだが「これがかの地のレディ・ファーストか」と印象に残った。

映画の舞台は1960年代の米国南部なので、伝統的な習慣が強く残っていたともいえるが、渡米前に「米国ではレディ・ファーストを実行しない男性は野蛮人とみなされる」とも脅かされ、在米中そして帰国後も個人的には励行している(帰国後しばらくして息子の担任から「息子さんは同級の女子に親切ですね」と褒められた。教えなくとも息子も郷に入っては郷に従ったのだろう。また起立している女性がいるのに私が椅子に座る構図での撮影はいまも極力避けている)。

21世紀になり世相と世界は変わってしまった。飛行機内や会議のアナウンスで「レディス・アンド・ジェントルメン」が廃止されるなど、ジェンダーに関するニュースを聞くたびに、レディ・ファーストという米国のあの美習はどうなっているのか、と気になっている。ちなみに「JFK」は闇社会のエピソードや隠語が多く、英会話の教材としては不向きでした。渡米してから放送開始されたTVドラマ「ER」がヒアリングの向上に役立ちましたがその話は別の機会に。

※がんサバネット通信のリレーエッセイは、どなたでも寄稿できます。600-800字程度のエッセイを、事務局アドレスまでお送りください。My Favorite Placeやサバイぶらりーへのご投稿とあわせて、お待ちしております!

■■ 2. 【開催迫る!】7/9 オンラインカフェ <サバイぶらり― presents 言葉から立ち上る力を>

7月9日(土)午後1:30~3:15に、オンラインカフェ「サバイぶらり―presents 言葉から立ち上る力を」を開催します。みなさま、もうお申込みはお済みでしょうか? まだまだ受け付けております!

第1部は公式サイトの仮想図書館「サバイぶらりー」に取り上げたおススメの本を、5名のがんサバネット会員が紹介し、本や読書の時間が与えてくれる幸せについて語り合います。おススメ本紹介者:高橋都さん(代表理事)、村本高史さん(副代表理事)、儀賀暁理さん(理事)、西村和佳子さん(会員・宮城県在住)、福本由美子さん(会員・奈良県在住)。先日打ち合わせがありましたが、そこでも本の選択や内容のことで大変盛り上がりました。さて、どんな本がとりあげられるでしょうか?

第2部は俳人の野崎海芋さんをお招きし、俳句の面白さや奥深さについて語って頂くと共に、参加者の皆さまや出演者と一緒に実際の俳句作りを楽しみたいと思います。打ち合わせには野崎さんも参加されましたが、「こんな感じで進めてみようかと・・」というお話を伺うだけで、わくわくしました。海芋(かいう)とは、花のカラーのこと。初夏の季語だそうです。

お申込みは以下のサイトよりどうぞ!会員は参加費無料、一般(非会員)は1,000円です。お友達もどうぞお誘いください♬

https://jcsurvivorship.net/event_20220709

■■ 3. あら、こんなところでがんサバネットメンバーズの発信が!

がんサバネットメンバーは、NPOの外でもいろんな発信をしています。今回は、副代表理事・村本さんと、理事・儀賀さんの活動をご紹介します。

【村本さんのオンライン連載】

副代表理事の村本さんは、日本対がん協会ホームページ内の「がんサバイバー・クラブ」で、「がんを越え、“働く”を見つめる」という連載を続けています。サッポロビール株式会社人事部プランニングディレクターとして働く村本さんの、がん発病後の仕事人としての歩みや、ご自身の経験を社内の取り組みに活かしてきたプロセスなどがまとまっています。連載は昨年の5月から始まり、もう9回。まだまだ続きます!

がんサバイバー・クラブ – がんを越え、”働く”を見つめる一覧 (gsclub.jp)

【儀賀さんの“ラジオみたいなの”】

理事の儀賀さんは、友人のあかはなそえじさん(副島賢和:昭和大学大学院保健医療学研究科 准教授)、ゆりさん(五十嵐友里:東京家政大学 人文学部心理カウンセリング学科 講師)と共に、“ラジオみたいな”雰囲気の不思議な座談会をYoutubeにて配信しています。その雰囲気は説明が難しいので聞いてみるのが一番なのですが、毎回いろいろなゲストが自由に語る中に、キラキラッとする、ハッとする言葉がちりばめられています。直近のものは、下記のURLよりご覧になって頂くことができます。

(385) M-Edicational CAFE その32 – YouTube

★会員のみなさまが日頃関わっておられる活動で、「これを通信で紹介したい!」というものがありましたら、事務局アドレスまで情報をお寄せください。★

■■ 4. がんサバネット公式Facebook 地味に続いています

がんサバネットがSNS発信の一環として4月から公式Facebook、地味に続いています。イベントのご案内や開催報告に加えて、広報スタッフによるミニエッセイやちょっと素敵な写真も。もしFacebookをやっておられましたら、ぜひのぞいてみてください。

https://www.facebook.com/jcsurvivorship.net/

Facebookをやっておられないみなさまにも見ていただけますよう、近いうちに公式サイトのほうにもコーナーをつくる予定です。!

【配信元】—————————–

※当メーリングリストは事務局のみ配信可能となっております。(返信はできません。)

NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク

公式サイト https://jcsurvivorship.net/

公式Facebook  https://www.facebook.com/jcsurvivorship.net/

問い合わせ先  事務局アドレス

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