NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク会員のみなさま
事務局でございます。お盆で帰省されている方も多いことと思います。地震や台風で心休まるときが少ないこのごろですが、お互いに、少しでもほっとできる時間を持ちたいものですね。
さて、今回の通信は仙台在住の会員・丹田滋さんのエッセイから始まります。丹田さんは内科医としてご勤務ですが、アメリカに留学なさっていたころの思い出をエッセイに寄せてくださるのは2度目です。そのほか、会費納入に関するお知らせ、夏の句会の動画配信、9月7日のハイブリッドイベントのお知らせなどもあります。どうぞさいごまでお読みください。
【目次】—————
1. リレーエッセイ「TVドラマ『ER』とわたし」 会員・丹田 滋
2. 【重要】会費納入に関するお知らせ
3. 9/7ハイブリッドイベント「がんと向き合ってきた日々~私の旅路を振り返る」参加申し込み受付中!
4. 動画配信開始!7/23「言葉から立ち上る力をVol.4~がんサバネット夏の句会」
5. 8月のお鍋のじかん(8月21日)URLはこちら
■■ 1. 「TVドラマ『ER』とわたし」会員・丹田 滋
前回リレーエッセイの機会をいただいたのは約2年前でした。(編集部注:通信36号https://jcsurvivorship.net/activity/hasshin/gansava_tsushin/gansava_tsushin_036)その折、「TVドラマ『ER』がヒアリングの向上に役立ちましたがその話はまた別の機会に」と書いたので、今回はその話です。
私たち家族が米国へ渡ったのが1994年4月ですが『ER』は1994年9月から第1シーズンが放送されました(日本ではNHKで『ER緊急救命室』というタイトルで1996年4月に放送開始)。『ER』の魅力は、シカゴの病院の救急外来で、医師や看護師たちが奮闘するリアルな医療現場の描写だけでなく、多彩な登場人物たちの人間ドラマにもありました。放送開始後、米国内でもたちまち評判となり、私も帰宅後毎回視聴するのが楽しみになりました。と書くといかにも最初からヒアリングができたように思われるかもしれませんが、そうではありません。私たちが住むアパートでは契約が必須のケーブルTVでは、画面下部に英語字幕をオンオフできる機能がありました。聴覚障がい者や我々のように英語ヒアリングが苦手な移民・外国人への配慮だったのでしょう。ERで口早に交わされる会話も字幕を読むことで次第に理解できるようになりました。このドラマは、私には単なる娯楽以上の意味を持つことになりました。
多彩な登場人物の中でも、特に年齢が近いグリーン先生(Dr. Greene、Anthony Edwards演)には親近感を覚えました。ある日、私が近所で買ったダウンジャケットとそっくりのものを、グリーン先生が冬のシカゴで着ているのを見て驚きました。シカゴも私が留学したボストンも厳しい冬で知られた土地です。「このダウンジャケットは掘り出し物だよね」とますます親しみを感じました(その後も冬のシーンで数回登場しています)。ダウン量は減少し、ファスナーも壊れていますが、お気に入りのこの一着は今でも冬になると愛用しており「死んだら棺桶に入れて一緒に火葬してくれ」と家族には伝えてあります。
さて、1996年8月留学から帰国し、臨床医に転向したあとにも『ER』からは影響を受けました。患者への接し方や診察方法で、グリーン医師は私のロールモデルだったかもしれません。ご存じのように彼はシーズン8(日本NHKBSでの放送期間は2003年3月~9月)で脳腫瘍のため逝去し、『ER』から姿を消しました。その頃から、私が『ER』を視聴することは少なくなり、2004年9月に次の勤務先に転勤しました。グリーン医師の影響から少しずつ離れ、自分自身のスタイルを確立する時期が来ていたのだと思います。
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【事務局より】がんサバネット通信ではみなさまのご寄稿をお待ちしています。600-800字程度のエッセイを、いつでも事務局までお送りください。お読みになったご感想もお寄せいただければ、寄稿者の方にお届けします。過去の通信のアーカイブは、公式サイトのトップバナー「活動」→「発信する」→「がんサバネット通信」からご覧になれます。
■■ 2. 【重要】会費納入に関するお知らせ
がんサバネットの活動はみなさまの会費で支えられています。本NPOの会計年度は10月から9月です。今年度の会費を未納のみなさまは、9月末日までにご入金くださいますようお願いいたします。来年度以降の複数年度会費をまとめて納入いただくこともできます。ご自身の会員種別やお支払い状況を確認なさりたい方は、事務局までご遠慮なくお知らせください。
年会費払込用紙が必要でしたら、お送りいたします。ただ、払込用紙を使いますと、振込手数料が、窓口支払い、ATMのいずれも、銀行振り込みよりも割高になります。
年会費のお支払いにつきましては、これまでどおり銀行振り込みも受け付けておりますので、ご都合のよいほうでお手続きください。
年会費
個人正会員, 団体正会員3,000円
個人賛助会員 一口7000円
【ゆうちょ銀行(ゆうちょ銀行から振り込む場合)】 口座記号番号 00130-6-293688
• 口座名義 トクヒ)ニホンガンサバイバーシップネットワーク
【ゆうちょ銀行(他金融機関から振り込む際)】
• 金融機関コード 9900
• 店名 〇一九(読み ゼロイチキュウ)
• 店番 019
• 預金種目 当座
• 口座番号 0293688
• 口座名義 トクヒ)ニホンガンサバイバーシップネットワーク
なお、複数年度会費未納の方には、事務局より個別に連絡を差し上げます。会員規定(第10条)では、「正当な理由なく半年以上会費を滞納し、催告を受けてもそれに応じなかったときは会員資格を喪失する」とされております(再入会は妨げません)。早急にお手続きをいただきたく、お願いいたします。
■■ 3. 動画配信開始!7/23「言葉から立ち上る力をVol.4~がんサバネット夏の句会」
7月23日に開催された、がんサバネット初の句会の編集動画が会員限定ページで公開されました。講師の俳人、野崎海芋さんの素晴らしい司会のもと、参加者が投句した四十句を互いに評し合い、そこにこめた情景や思い出を語り合った素敵な時間でした。どうぞぜひご覧ください!
■■ 4. 9/7ハイブリッドイベント「がんと向き合ってきた日々~私の旅路を振り返る」参加申し込み受付中!
がんサバネット主催講演会「がんと向き合ってきた日々~私の旅路を振り返る」の参加申し込みを受け付け中です。会員のみなさまは、都心会場(白金台・ういケアみなと)でのリアル参加も可能です。会場・オンラインともにまだまだ余裕がありますので、これを機会にぜひご参加ください。また、広報にぜひご協力お願いいたします!
詳細とお申込みはこちら↓
■■ 5. 8月のお鍋のじかん(8月21日)
毎月第4水曜日午後7時からのオンライン交流会「お鍋のじかん」は、お申込み不要、お出入り自由です。およそ1時間から1.5時間の間、近況報告やちょっとした情報交換など、とりとめのない話をしています。8月のお鍋は21日。どうぞごゆるりとお立ち寄りください。
以上
【配信元】—————————–
※当メーリングリストは事務局のみ配信可能となっております。(返信はできません。)
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