■■ がんサバネット通信 第39号 ■■

NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク会員のみなさま

事務局でございます。コロナ第7波に加えて、豪雨による被害、さらなる猛暑・・・。みなさまへの影響が最小限でありますよう、心よりお祈りしております。

さて、通信39号は、東京都在住の会員・杉山ひろみさんのエッセイから始まります。杉山さんは、先月の秋田県<百笑村>農作業体験会に参加されました。幸い、受け入れ農家の佐々木さんからは「田んぼは大丈夫です」というご連絡を頂き、事務局も安堵したところです。

また、今回は副代表理事村本高史さんが関わったビールThanks & Cheers販売開始のお知らせ(ぜひリンクから人生ストーリーのnoteをお読みください!)、そして10月6日に予定される山形市での就労セミナーの開催予告もお届けします。

【目次】—————

1.      リレーエッセイ 《体験記》 秋田<百笑村>農作業体験会 会員・杉山ひろみ

2.      がんサバイバーの思いをもとにしたビール「Thanks & Cheers!」発売のお知らせ 副代表理事・村本高史

3.      【開催予告】がんと仕事の両立支援 就労セミナー in 山形

■■ 1. 《体験記》 秋田<百笑村>農作業体験会 会員・杉山ひろみ

7/16(土)-17(日)の1泊2日で、会員向け企画の農作業体験会へ参加しました。場所は秋田県大仙市の<百笑村>、18代目の農家、佐々木義実さんにお世話になりました。

ずっと農業体験に興味がありましたが、なかなか機会に恵まれませんでした。乳がんの告知を受けたのが、ちょうど4年前の7月。9月に手術、そして抗がん剤治療、仕事は続けてきました。少しずつ元気を取り戻し、体力にも自信がついたので、いろんな新しい経験をしたいなと想っていたところでした。なので、この企画を見て、とても嬉しくて、即参加を決めました。

出発当日の朝、東京駅で新幹線のチケットを買おうとしたら満席でガ━━(;゜Д゜)━━ン!! やってしまった。。飛行機の席がかろうじて空席あり、なんとか待ち合わせ時間に遅れずに到着。初めてお会いする佐々木さん一家、そして参加者の皆さん、とても温かくて、優しくて、素敵な2日間を過ごさせて頂きました。

両日ともお天気が悪かったので、ほぼ農作業のお手伝いはありませんでしたが、田畑や牛舎、里山を案内頂いたり、ビデオで地域のこと等を学ばせてもらいました。これぞSDGsな暮らし。けど、「自分達は環境にやさしいからとかどうかではなく、先祖からの大切な土地を守りたいだけ」と仰った佐々木さんの言葉が印象的でした。

これからは亡くなられたお父様が大切にされていた山林も再生するとのこと。短い時間の体験でしたが、学びがとても多かったです。自然の恵みを大切に、昔ながらの生活を守り続けていく。「ストレスなんか感じない。毎日とても楽しい」。大変なことも前向きにとらえて楽しんでおられる佐々木さんは、人生を楽しむ達人。また、機会あれば百笑村を再訪したいなと思います。

本当にお世話になりました。参加させていただき、有難うございました!!

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※がんサバネット通信のリレーエッセイは、どなたでも寄稿できます。600-800字程度のエッセイを、事務局アドレスまでお送りください。My Favorite Placeやサバイぶらりーへのご投稿とあわせて、お待ちしております!

■■ 2. がんサバイバーの思いをもとにしたビール「Thanks & Cheers!」発売のお知らせ 副代表理事・村本高史

皆さま、こんにちは。がんサバネット副代表理事の村本高史です。
この度、がんサバイバーの思いをもとにしたビール「Thanks & Cheers !」が完成し、私の勤務先のサッポロビールから8月16日に発売となります。

「がん経験者たちが生きている喜びを実感するために、そして自分たちができることの証として、思いをつなぎながらビールをつくってはどうか」。3年前のある日、ふと考えが湧きました。

がん経験者は治療経過などによってはお酒を飲んではいけない場合もある一方、中には主治医が飲酒を許可する場合もあったりします。
そんな場合でも周囲から誘われにくくなったり、お酒を飲んでいると心配されたりするのも実情で、だからこそ自分たちの思いをもとに「生きている喜びを心から実感できるビールをつくりたい」と思いました。

ビールづくりは企業内ピアサポーターの育成に取組む「WorkCAN’s(ワ―キャンズ)」のメンバーを中心に、昨年から今年にかけて4回のZoomワークショップを行い、延べ約250名が参加しました。
「苦しい時を抜けた時ならではの、いつもの世界が美しく見える感覚を再現した、五感すべてが震えるようなビールをつくりたい」。
「これまでのワークショップを通してつないできた皆の想いが本当にひとつの味になっています」。
ビールに関するフリーディスカッションや中味やデザインに関する意見交換を進める中、お互いの思いに心震えるような時間を過ごしてきました。
辛いこと、楽しいこと、苦いこと、甘いこと、泣いたこと、笑ったこと、すべての人生に思いを馳せ、出会いに感謝し、いのちに乾杯する、そんなビールが「Thanks & Cheers!」です。

がんに影響を受けるがんサバネットの会員の皆さまも、もしもご興味があるようならリンク先から覗いて頂けると嬉しいです。

発売は通信販売のみとなっており、リンク先から進めます。
www.hoppin-garage.com/product/thanks-cheers/

■■ 3. 【開催予告】がんと仕事の両立支援 就労セミナー in 山形

がんサバネットでは、この度山形市において、主として企業関係者のみなさまに向けた就労セミナーを10月6日(木)に開催することとなりました。

本企画は昨年の総会にともなうオンライン会員ミーティングの際、将来の活動アイデアのひとつとして山形市在住の会員・島藤諭完さんがご提案くださったものです。その後、各方面のご協力を得て、山形県内の事例(島藤さんが経営に携わる株式会社西村工場)をとりあげながら、「がんと仕事の両立支援」を考えるセミナーが実現するはこびとなりました。

セミナーには、島藤さんに加えて、経営者・経営コンサルタントの立場から理事の小島俊一さん、企業人事の立場から副代表理事の村本高史さん、医療者の立場から山形大学医学部附属病院の鈴木理恵さん(がん看護専門看護師)と代表理事の高橋都さん(医師)が参加します。司会は、理事の秋山美紀さんです。

社会に向けて、こうしてがんサバネット発のリアルイベントを開催できますこと、とても嬉しく受け止めています。実際に山形市の会場まで足を運べる会員のみなさまは多くはないかもしれませんが、当日は山形方面に向けて、ぜひ大きなエールをお願いします!また、興味を持ってくださりそうなお知り合いに、本イベントを広報していただければ幸いです。

プログラム詳細とお申し込みは、下記サイトからどうぞ。

https://jcsurvivorship.net/event-20221006

※がんサバネット会員は全国に広がっているため(さらに新型コロナ感染症のため)、交流はオンラインが中心になっています。しかし、状況をよくみながら、リアルな交流機会も各地で企画していく予定です。みなさまのアイデアもどうぞお寄せください!

【配信元】—————————–

※当メーリングリストは事務局のみ配信可能となっております。(返信はできません。)

NPO法人日本がんサバイバーシップネットワーク

公式サイト https://jcsurvivorship.net/

公式Facebook  https://www.facebook.com/jcsurvivorship.net/

問い合わせ先  事務局アドレス

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