
年に1回のペースで開催しているがんサバネットの地方セミナー。2025年は11月7日(金)に盛岡市の岩手産業会館で「がん治療と仕事の両立支援セミナーin岩手」を開催しました。
総合司会は、山梨県がん患者サポートセンターのピアサポーターでがんサバネット理事の堀内玲子さん。

第1部の講演では、がんサバネット代表理事の高橋都さんから「治療と仕事の両立をさまざまな立場から考える」と題し、口火を切って頂きました。

続いて、岩手銀行の菊地文彦さんから「治療とハードワークの両立に挑んでみた」と題し、舌がんを経験後、仕事を続けることができた理由等について柔らかくお話頂きました。

サッポロビール勤務でがんサバネット副代表理事の村本高史さんからは「がんを越えて働くということ」という題で、頸部食道がん再発手術後の両立の体験談と両立支援のポイント等を当事者と人事部門の立場からお話頂きました。

4人目として、岩手医科大学附属病院で医療ソーシャルワーカーの近藤昭恵さんからは、「医療機関における両立支援の実際」を働く患者・医療者のリアルな声や実例を交えてお話頂きました。

講演の最後は、岩手医科大学と岩手産業保健総合支援センターの田鎖愛理さんから「産業医・相談員の立場から治療と仕事の両立支援を考える」と題し、自身の両立支援への思いを含めてお話頂きました。

続く第2部は、パネルディスカッション。がんサバネットの副代表理事、秋山美紀さんの司会の下、第1部の講演者に元企業経営者で現在は中小企業コンサルタント、がんサバネット理事の小島俊一さんも加わり、企業・当事者・医療者の多様な視点から両立支援の課題や解決のポイント等について意見交換が行われました。
当事者や企業の立場、医療者等の多角的な視点からのセミナーはおかげさまで100名もの皆さまにご参加頂き、大盛会となりました。がん経験者や企業・医療の関係者等々の皆さまにとって少しでも参考になり、岩手県での両立支援の今後の推進のきっかけになればと願っています。


