【開催報告】2024/2/10がんサバネット設立3周年記念フォーラム

2024年2月10日、設立3周年記念フォーラム「つながりを力に~がん当事者として、あるいは当事者の垣根を越えて語ること~」を開催しました。

この日はハイブリッド開催の東京都港区「ういケアみなと」の会場に、基調講演者として社会学者で生命倫理学者でもある田代志門さんをお迎えしました。田代さんからは、「病いの語り」の研究を踏まえ、「病い」の本人目線での語りや「混沌の語り」と言われるうまく言葉にできない叫び・うめき・沈黙の重要性についてお話頂きました。さらに、「病いの語り」が生み出すつながりに関し、「同じ経験をしている仲間同士のつながり」に加え、「病気の経験を社会に伝えることによるつながり」による広がりにも言及頂き、大変興味深い内容となりました。

引き続き行われた座談会では、田代さんに加えて、医療ソーシャルワーカーの久村和穂さん、がんサバネット理事で山梨県でピアサポートに関わる堀内玲子さん、同じく副代表理事でサッポロビールで治療と仕事の両立支援を推進する村本高史さんが参加し、語ることやつながりの力についてそれぞれの視点から意見を交わしました。

当日は会場に来るはずだった代表理事の高橋都さんが病気のため、急遽オンラインでの司会進行となりましたが、声なき声に耳を傾けることの重要性等々、学びも多く、参加者の皆さまからも深く共感頂けるフォーラムとなりました。